プロフィール
Meisterbrass Ensemble
マイスターブラス アンサンプル
卒爾ながら、この僕(やつがれ)が、奮起一発立ち上げたプロとアマ、古参兵と若人のミックス合奏団である。表現力が乏しく、大音量だけが取り柄の喇叭(らっぱ)でも、歌やヴァイオリンの様に、聴く人を深く感動させる音楽を出来ないものか?ひたすら歴史を掘り下げた、正しい芸術表現は可能なものか?
馬齢を重ね、ラッパ歴50年を目前に控え、精神的にも技術的にも、ちょっとだけものの道理を分別できるようになった今日この頃、遂に至高の芸術に挑むべく老兵アンサンブルが今ここに登場した。
「上手い演奏ではなく旨い音楽を奏でたい!」
吉田、前原は 2004年より草津国際音楽フェスティバルに出演しており、長谷、三田は、長年に渡り、同アカデミーを聴講、近年は毎年、同フェスティバルの「街角コンサート」に出演。 (吉田記)
メンバー紹介
トランペット 吉田太美男(よしだ たみお)
2つの学校-ドイツ・デトモルト音大、及び草津国際音楽アカデミーで学ぶ。前者では、名教授シュナイデヴィント氏のもと、若く優秀な学生達と共に深い基礎を学び、後者では老熟な世界トッププレイヤーと共演することにより、表現法やアンサンブルを習得。東京金管五重奏団時代は、聖三一教会リサイタルを皮切りに、年200回以上の文化庁助成工ンサートを開催し、モルディブ共和国、ドイツ等に文化交流使節として派遣される。モルディブでは、国営TV中継で大統領官邸において国歌を初演(因みに、当時この国には、譜面を読み、楽器を演奏できる国民がいなかった)。
現在はヴァイオリン製作家として、クレモナのストラディヴァリ国際コンクールで三度、30位台に入選。
トランペット 前原尚規(まえはら ひさのり)
ベルリンフィル主席奏者、ヴェゼニック教授により毎朝音階練習で扱(しご)かれ、強靭なアムブシュアを習得、さらに草津国際音楽アカデミーでは、パリ音楽院のティボー教授にスタンプ・エチュードを徹底的に扱かれ、音楽祭期間中の40回を越える「街角コンサート」に耐えるべく肉体と精神力を習得。自作のアルプホルン演奏は、0.ニコレ氏やガブリロフ氏らに「スイスではこんなに上手いアルプホルンは聴いたことが無い!」と絶賛される。オリジナルの木製ミュートは、ウィーンフィルのシュー氏やヤイトラー氏をはじめ、多くのプロが使用している。
トランペット 三田幸成(みた ゆきなり)
名ラッパ手となることを心に抱き、青山学院大学吹奏楽部で鍛えられた根性は、後年見事に開花し、教会付きのオーケストラでは、数多くのミサ曲やバッハのカンタータ等、難曲を名演。コンピューター技師として日夜、過労働に耐え忍び、腕を磨く以外に楽器を磨いているが、心身は愛妻によって磨きをかけられている。草津国際音楽アカデミーにおいて、ハンス・ペーター・シュー教授の教えを受ける。
バリトン 長谷光雄(はせ みつお)
尼崎吹奏楽団時代、全国大会にて、東京代表として出場していた吉川氏と対決したものの、その後、上京した際に和解し、乗泉寺吹奏楽団に入団。当初から、タロッペブラス・アンサンブルに所属し、吉川氏と共に約50年活動。因みにこのアンサンブル、プロ・アマを問わず、日本(世界?)最長記録を持つと思われるが、その演奏はさすがにプロ離れしている。別名、MCハセと呼ばれ、マイクを持つと離さないという難病を持っている。
2018年9月17日にご逝去されました。
いままでありがとうございました。
これからもずっと一緒ですよ。
トランペット 吉川泰雅(よしかわ やすまさ)
美術大学で絵画とグラフィックデザインを学んだ後、親父の下で、クリー二ングの一流アイロン技を極める。乗泉寺吹奏楽団主席奏者として、コンクール全国大会に出場し、極度の緊張によるヴィブラートを制御できず、今日に至る。
折からのイタ飯ブームに乗り開業したピッツェリアは、名店として、「出没!アド街ック天国」他、たくさんの TV、雑誌に紹介されている。当店を訪れた、ウィーンフィルのシュー氏は「旨い!」と叫び、そこにあった古いラッパを思わず手に取り吹きまくり、周囲の客を驚かせた。